緑内障について

当院では、緑内障の診断・治療には特に力を入れております。

緑内障はとても頻度の高い病気で、手遅れに近い状態になるまで気づかないことが多いです。もう少し早く来てくれれば・・・と思うことが多いです。

緑内障は早期発見・早期治療がとても重要な病気です。

当院では、例え他の症状で来院された場合でも、基本的に全ての方に対して、緑内障かどうかの視神経乳頭の詳しい検査を行っております。(但し、他の患者さんへ感染する危険性のある場合等を除いて)

従来通りの20Dの単眼倒像鏡の検査しか行わない場合、視神経乳頭の細かい病変まではわかりませんので、初期の緑内障は発見できないことが多いです。

当院では、ocular社の78Dの非接触型前置レンズを使用し、自覚症状の出る前の緑内障の早期発見を心がけています。
緑内障の有無の検査は、ほとんどの方は瞳を開かないでも検査可能ですので、検査後の車の運転には影響ありません。

この検査法ですと、通常の眼底カメラよりも詳しくわかります。眼底カメラ等の検診ですり抜けてしまった緑内障の患者さんを見つける事も多いです。

眼底所見から少しでも緑内障の可能性があると判断した場合、当院にてOCT及び、必要な場合には視野検査等を行っていただけます。

また、眼圧計にはORAを導入しており、CH値を測定する事ができますので、緑内障の進行速度の推測を行いやすくなります。CH値が低いほど進行しやすいです。眼圧やCH値は全て自動的に取り込んでおります。

OCTの画像は、測定ごとに平面の見やすい画像(GCC画像)を出力し、GCC画像を大画面の液晶に一覧で並べて比較し、その画面を実際に患者さんにも見て頂きながら、進行具合の判定に役立てております。

視野のデータ管理は、ビーラインのグラプレというソフトを使用しております。ビーラインによって、視野を並べて一覧で見たり、グラフにしたり、グラプレによって部位別の進行速度を計算したりできます。 点眼薬の種類や毎回の眼圧値はビーラインへも入力する事で、後で一覧表示した時により理解しやすくなります。その画面も実際に患者さんに見て頂いております。

緑内障の進行速度はその方によってさまざまです。進行速度がとても早い方がおられれる一方、とても遅い方もおられます。 仮に皆に同じ治療を行った場合、進行速度が早い方にとっては不十分な治療になる反面、遅い方にとっては過剰な治療になってしまいますので、緑内障の進行速度の推定はとても大切な事です。 当院では、GCCの進行具合を液晶で並べて見て、視野の数値と眼圧をグラフにして緑内障の進行の速度を計算しながら、眼底所見・眼圧の推移・角膜や眼瞼の所見・点眼の回数・CH値・GCCの進行速度・視野等の多くの情報を総合して、それぞれお一人お一人の患者さんにとって最適となるような治療方針を立てております。

また、当院では緑内障レーザー(SLT)を導入しております。適応は限られますが、緑内障の点眼薬を複数使用していて点眼の継続が困難な場合等に有用です。

緑内障は特に長期に渡る通院加療が必要な病気ですので、患者さんにずっと安心して通院していただけるよう、学会や論文等で今後とも常に最新の情報を得るよう勉強し続けて行きます。

他院で緑内障を治療され、当院へかかりたいという患者さんは多いです。きちんとした紹介状をいただければ良いのですが、紹介状がないか、もしくは詳しくない場合、また最初から全て検査をやり直すことになってしまいます。

緑内障は長期の経過がとても大事な病気です。

中には、緑内障等の手術目的に紹介状をお書きする場合、また引越しなどで他院へ転医される場合もあるかと思います。
そのような場合にも、今までの点眼・眼圧・視野をグラフ化し、全ての視野のコピーもきちんとお渡しして次の先生に引き継ぐことができますので、万一の場合にも安心して通院していただけます。

緑内障は特に長いお付き合いが必要な病気です。きちんとした診療を心がけていきます。

治療方針

君津市・木更津市・富津市・袖ヶ浦市にお住まいの方の、眼科専門医によるかかりつけの眼科診療所として、内房地区の皆様に少しでも貢献できればと考えています。

OCT・ORA・超広角眼底カメラ・SLT・パターンスキャンレーザー等、最新の医療機器を揃えております。

待合室はとても広く、新型コロナウイルス対策の為に常に換気を行っております。 また、順番取りシステムを併用する事により、3密を避け、患者さんの院内の滞在時間ができるだけ短くなるように心がけております。 院内はバリアフリーで、トイレは男性用・女性用とも車椅子対応です。広い駐車場と駐輪場も完備しております。

病診連携を重視し、今までの経験を活かして近隣の病院とこまめに連携を取りながら診療を行っております。 もし白内障手術が必要な場合等は、君津中央病院や近隣の病院へ紹介させていただいております。

いざ病気になった時に足を運んでもらえる病院であるよう、できるだけわかりやすい説明、丁寧な診療を心がけております。

紙の情報は可能な限りスキャナで取り込んで電子化しておりますので、後のデータ処理を容易にし、長期間の保存が可能になります。
もちろん個人情報の保護には細心の注意を払っております。

お一人お一人の病気をきちんと診て、患者さんときちんと向き合って診療を行うよう心がけています。

緑内障のAIの臨床研究を行っております

当院では、緑内障のAIの臨床研究を行っております。

2021年の日本眼科AI学会主催の眼科AIコンテストにて優勝しました経験を活かし、OCT(光干渉断層計)の画像からハンフリー視野を推測する機械学習法(deep learning)によるAIソフトウェアを構築中で、近いうちに発表予定です。
今後もし臨床応用ができましたら、多くの緑内障の患者さんの助けになるのではと考えております。
OCT(光干渉断層計)の画像、眼圧計の値、眼底写真、ハンフリー視野の検査結果等を臨床研究に使用させていただく場合がございます。
ヘルシンキ宣言の倫理規範に則り、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」(平成26年文部科学省・厚生労働省告示第3号)を遵守し、医院の臨床研究倫理審査委員会に則り行い、個人を特定できるような情報(住所・氏名・生年月日等)は研究内容には一切含まれておりませんのでご安心下さい。個人情報の保護に関しては細心の注意を払っております。
もし、緑内障のAIの臨床研究の対象となる事についてご了承いただけない場合には、研究対象から除外致しますのでお申し出下さい。
もしも共同研究を行って頂ける先生がおられましたらぜひご連絡をいただければ有り難いです。